福岡の家系ラーメン店まとめ!本格派からオリジナル系まで8選
2019年6月6日
他店の食レポ
2019年6月6日
他店の食レポ
迫力のある見た目と、ガツンとクセになるコッテリ味。横浜発祥、独特の醤油とんこつ”家系ラーメン”は福岡でも食せる。
「恭やブログ」が総力を上げて調査した「福岡の”家系”ラーメン徹底レポート」をお届けさせていただく。
家系が好きな方も、家系を知らない方も必見!
「新たな美味しさとの出会い」が生まれれば、嬉しい限りである。
今回の記事では、まさに”家系”という本格派の3店「壱壱家/入船食堂/無邪気」と合わせ、オリジナル系の5店「ラーメン屋 游/山岡家/海豚や/八十一/鷹味屋」をご紹介。
前半には「家系ラーメンとはなんぞや」というちょっとした情報も紹介しているので、”家系”を知らない方も、気楽に読み進んでいただければいいと思う。
「とにかく、福岡の家系ラーメン情報だけを知りたい!」という方は、後半から目を通していただきたい。
家系ラーメンとは?
何をもって”家系ラーメン”と呼ぶかは人によって違い、一言で定義するのは難しいのだが…
まずは「家系ラーメンとはなんぞや」というお話からさせていただく。
結論から言うと
- 狭義には「吉村家」を中心とした豚骨醤油ラーメン店群で、店名に「〇〇家」と”家”が付く店のラーメン
- 広義には、独特なスタイルの豚骨醤油ラーメン
なのだが、少しだけ解説をさせていただく。
「小難しい話はいいよ~」という方は、この章の最後【今回の調査基準】だけでも目を通していただければ幸いだ。
特徴的な豚骨醤油ラーメン
まずは、家系ラーメンの分かりやすい特徴から。
- 豚骨や鶏ガラから取った出汁に醤油のタレを混ぜた「豚骨醤油ベース」のスープ
- 太麺と、ホウレンソウ、チャーシュー、海苔のトッピング
- 味の濃さ、スープの脂の量、麺のゆで加減を調整して作るなどのサービスが行われていることが多い
wikipediaより引用
「豚骨醤油のスープ」「特徴的なトッピング」「味の好みを設定できるサービス」などがあり、これに加え「鶏油(ちーゆ)」が入っている事も、特徴として挙げられるだろう。
なぜ”家系(いえけい)”なのか
続いて、家系ラーメンの大きな特徴がこちら。
- 家系ラーメン(いえけいラーメン)は、1974年以降に登場した神奈川県横浜市発祥の豚骨醤油ベースで太いストレート麺を特徴とするラーメンのラーメン店群である。ラーメン店「吉村家」を源流とする。
- 吉村家から暖簾分けおよび派生したラーメン店の屋号に「〜家」とついているところが多かったところから、家系という通称で呼ばれるようになった。
- 店名の「家」はほとんどが「や」と発音するが、「家系」は「いえけい」と発音する
- 吉村家の流派に属せず独自展開した店もある
wikipediaより引用
本来、”家系”とは横浜の「吉村家」をはじめ、その暖簾分けの店を指す言葉だった。
「吉村家」店主の吉村実氏は徹底的にこだわりを貫く人物で、味だけでなく、愛情深さや、その哲学に魅せられるファンも多い。
”家系”を語る時、「吉村家」を抜きには語れない。
しかし、人気の高まりと共に「吉村家」と関係のない所でも同じようなスタイル(豚骨醤油、〇〇家という屋号)のラーメン店が増えた。
この頃から、家系は「吉村家一門の店」というより「特徴的なスタイルの豚骨醤油ラーメン」という”いちジャンル”を表すという側面が強くなった。
そして現在、”家系”と語られる時には
①「吉村家」一門のラーメン店
②「〇〇家」と屋号に”家”が付き、特徴的な豚骨醤油ラーメンを出す店
③屋号は関係無く、特徴的な豚骨ラーメンを出す店
という、3通りの違った意味あいがごちゃまぜになって使われている。
「吉村家」とは関係ない店でも素晴らしい店は多数存在する。しかし、形だけを真似する中途半端な店も増えている事から、”家系”という言葉の独り歩きを危惧するファンも少なくない。
以上のことを踏まえつつ「家系とはなんぞや」ということをまとめると…
- 狭義には「吉村家」を中心とした豚骨醤油ラーメン店群で、店名に「〇〇家」と”家”が付く店のラーメン
- 広義には、独特なスタイルの豚骨醤油ラーメン
と、いうことになる。
たまたま入った”家系”と言われるラーメンが口に合わなくても、「家系=まずい」とは思わないでいただきたい。
”家系”の幅は、とても広いのである。
ちなみに私たち「恭や」は”家系ラーメン”に影響を受けているが、尊敬の念を抱きつつ、オリジナルの「恭や系」ラーメン道を邁進している。詳しくはコチラの記事をご覧いただけると幸いだ⇛「恭や」は”家系”なのかと言われたら…
今回の調査基準
今回のレポートは「福岡の家系ラーメンまとめ」と題しているが、正確には”家系”まとめにはなっていない。
何故ならば、福岡で正式に”家系ラーメン”と看板を掲げ、屋号に”家”を付けているのは「壱壱家」ただ1軒のみだからである。※以前は東区に「魂心家」という店があったが、現在は閉店。
- 正確には、”家系・系”ラーメンまとめw
- もしくは、独特なスタイルの豚骨醤油ラーメン店まとめ
となっていることに、ご容赦いただきたい。
判断基準としては
- 豚骨醤油スープであること
- 海苔が付いていること
- ホウレン草orうずらの卵が入っているか、極太麺であること
と、させていただいた。かなり曖昧な基準になってしまったが、なにぶんここは豚骨王国の福岡。
”豚骨醤油ラーメン”を探すだけでも一苦労だったことを、ご理解いただければ幸いである。
福岡の正統派”家系”ラーメン3選
まずは、福岡でも本格的な”家系ラーメン”が食べられる店を3店ご紹介する。
関東から来る”家系”好きの方が対峙したとしても、味・見た目ともに違和感は無いだろう。
”家系”を知らない方は、まずはこの3店で”家系ラーメン”とはどういうものなのかを体験していただければいいと思う。
No,1 福岡市博多区「壱壱家」
福岡のラーメン屋の中で「家系ラーメン」と看板を掲げている店は、この「壱壱家」のみだろう。店主は横浜出身、横浜市内にある家系ラーメン店で修行も積まれているらしい。
※「壱壱家」大将の出身は「すずき家」というお店。すずき家さんが取材されていた記事をご紹介しておく⇛見た目のビジュアルに思わずビックリ!「すずき家」
福岡でラーメンを食べ慣れている方がここのラーメンを食すと、正直、とまどってしまうかもしれない。それほどに”家系ラーメン”とは独特の個性があるものなのだ。
しかし、キレのある醤油感や家系独特のコッテリ感は、一度食べればヤミツキになること間違いなし。
極限まで腹を空かせて、是非ご飯と一緒に食してほしい。
詳しいレポートはこちら⇛「壱壱家」福岡では珍しい正統派の家系ラーメンが食せる店
店舗外観 | |
住所 | 福岡市博多区大博町2−14 |
電話番号 | 092-271-8263 |
駐車場 | 無料1台分有り |
URL | 公式Twitter |
No,2 福岡市博多区「入船食堂」
ここ入船食堂も、福岡の家系ラーメンといえば真っ先に名前が挙がるほどの人気店だ。
入船食堂の大将も横浜出身、家系ラーメン店出身。入船食堂は家系ラーメンとは謳っていないが、かなり”家系”的なラーメンだと思う。
「キレの強い醤油・コッテリ感」というよりは、まろやかで濃厚。深い旨み、といった表現がしっくりくる。(いわゆる”家系”の中の”壱系”寄り。)
※大将の高田英輔さんの出身店は壱六家&壱七家(ネット情報)。「壱」が付く店は「壱系」と呼ばれ、濃厚でクリーミーな味わいが特徴と言われている。
麺は太麺やちぢれ麺だけでなく、細麺もあり、自分の好みで選べるようになっている。”家系”の良さを活かしつつ、福岡民の口に合わせてくれているような愛情を感じるのは私だけではないだろう。
ぜひ、体験してみてほしい。
詳しいレポートはこちら⇛「入船食堂」職人気質の大将が作る絶品家系ラーメン
店舗外観 | |
住所 | 福岡市博多区住吉4丁目15−6 |
電話番号 | 092-441-0377 |
駐車場 | 無し |
No,3 濃厚豚骨醤油ラーメン「無邪気」
福岡市内に3店舗を構える「無邪気」でも、キレの強い醤油感・コッテリ感といった”家系”テイストを味わうことが出来る。
ここ無邪気のラーメンは濃厚豚骨醤油ラーメン。看板にも掲げられている。
”家系”とは謳っていないが、大将は東京の”家系”店「武道家」出身で、ラーメンもトッピングなどの細かい事を抜きにして考えれば、ほぼ”家系”だと思う。
醤油感強め、かつ、それに負けない程のしっかりとした濃厚な豚骨スープ。食べごたえ充分な太麺。
ぜひ体験していただきたい。ウマい。
詳しいレポートはこちら⇛濃厚豚骨醤油ラーメン「無邪気 本店」で食した半熟味玉ラーメン
本店外観 | |
本店住所 | 福岡市城南区七隈4丁目8−17 |
本店電話番号 | 092-863-3553 |
駐車場 | 無し |
URL | 公式ホームページ |
博多「無邪気」住所 | 福岡市博多区博多駅前3-26-10 |
三代目「無邪気」住所 | 福岡市早良区西新1丁目7-27 |
オリジナル系「豚骨醤油ラーメン」5選
さて、ここからは”家系”という概念を外してご覧頂きたい。
「2019年の時点で福岡に存在する”家系”ラーメン店」の紹介は、先にお届けした3店舗で終了してしまった。
ここからは、「福岡で食せる”豚骨醤油”ラーメンのまとめ」とでも言っておこうか…その中でも比較的”家系”というイメージに近いラーメン店をまとめさせていただく。
まとめの基準は
- 豚骨醤油スープであること
- 海苔が付いていること
- ホウレン草orうずらの卵が入っているか、極太麺であること
にさせていただいた。
※なお、この他にも福岡で食せる”家系”ラーメンを知っている方がいれば、是非ご一報いただきたい。すぐ調査に向かわせていただきます。
No,4 福岡市城南区「ラーメン屋 游」
穴場中の穴場、城南区荒江にある「ラーメン屋 游」
濃厚で全く臭みのないクリーミーな豚骨スープ&魚介系の醤油ダシ。コッテリというよりも、女性からも人気がありそうな爽やかさを感じられる。しかし濃厚で、味わいはかなり深い。
”家系”ではないかもしれないが、洗練された味わいと豪華なトッピングは絶品である。麺は中細で平打の自家製麺。
ここ「ラーメン屋 游」は他にも「豚骨ラーメン」「醤油ラーメン」「豚そば」「季節限定麺」など、こだわりの詰まったレベルの高いメニューが味わえる。
マジでうまい。
詳しいレポートはこちら⇛福岡市城南区で食べられる”絶品”醤油とんこつ「ラーメン屋 游」
店舗外観 | |
住所 | 福岡市城南区荒江1丁目23−27 |
電話番号 | 092-833-0330 |
駐車場 | 無し |
URL | 公式インスタグラム |
No,5 北九州市若松区「山岡家」
北海道に拠点を置き、全国にチェーン展開をしている「山岡家」九州では唯一、北九州の若松に店舗を構えている。
見た目は完全に”家系”なのだが、味は全く違う独自路線。公式のコメントでも「山岡家は”家系”ではない」と発表している。
海苔やホウレン草と太めの麺と豚骨醤油。”家系”とかなり路線は近い感じなので、一緒に紹介させていただいた。
”家系”と分かりやすく違う点と言えば「鶏油(ちーゆ)」ではなく「ラード(豚脂)」が使われている所だろう。
味はマイルド。
取材に行った日のスープは、ガツンとくる感じではなく、豚骨感も薄めだった…
詳しいレポートはこちら⇒「山岡家」は福岡にも!ここのラーメンは家系なのか?検証の結果…
店舗外観 | |
住所 | 北九州市若松区桜町17−2 |
電話番号 | 093-701-8980 |
駐車場 | 有り(無料) |
URL | 公式ホームページ |
No,6 福岡市城南区「海豚や」
「福岡の家系」と言った時によく名前が挙がる「海豚や」も紹介しなければいけないだろう。
ご紹介するのは、暖簾分けで城南区にオープンした「海豚や 友丘店」
うずら、ホウレン草、のり、豚骨醤油は家系スタイルと言えるが、お味は豚骨寄り。しかし、博多のオーソドックスな豚骨とは一味違う旨さを体験できる。
細麺、ちぢれ麺が選べる。どちらもウマい。
店舗外観 | |
住所 | 福岡市城南区友丘2丁目2−51 |
電話番号 | 092-873-6111 |
駐車場 | 無し |
No,7 福岡市中央区「らーめん酒場 八十一」
我が「恭や」と見た目がかなり似ているが、恭やのラーメンよりも甘みが強めのスープ。麺は、博多スタイルのストレート細麺とちぢれ麺を選ぶことができる。
「らーめん酒場」という居酒屋的な店だが、ランチ営業もしているので昼間から利用する事も出来る。
詳しいレポートはこちら⇒「らーめん酒場 八十一」福岡市薬院にある豚骨醤油が食せる店
店舗外観 | |
住所 | 福岡市中央区薬院4丁目3−12 |
電話番号 | 092-523-8080 |
駐車場 | 無し |
No,8 福岡市博多区「鷹味屋」
海苔とウズラの卵、豚骨醤油&鶏油という組み合わせの「鷹味屋ラーメン」
かなり豚骨感強めで、味わいは「豚骨ラーメン」に近い。
詳しいレポートはこちら⇒「らーめん 鷹味屋」福岡市博多区でとんこつ醤油を食せる店
店舗外観 | |
住所 | 福岡市博多区博多駅南6丁目14−39 |
電話番号 | 092-292-7807 |
駐車場 | 無し(提携パーキング有り) |
URL | 公式ホームページ |
追記:家系総本山「吉村家」ってこんなお店
画像:吉村家公式ホームページより引用
最後に、”家系”の頂点に君臨する横浜市の家系総本山「吉村家」の紹介をさせていただく。
「恭やブログ」としてまだ取材には行けていないが、例え福岡であるとしても”家系”を語る時には避けては通れないお店であろう。
創業1974年 横浜新杉田で生まれた伝説のラーメン屋
「吉村家」とは、元々トラックの運転手をしていた創業者の吉村実氏が全国のラーメンを食べ歩き、こだわり抜いて作り上げたラーメン屋である。
スープを作るのに毎日1トンの豚骨と500羽分の鶏ガラを使用したり、1日300杯売り上げれば繁盛店と言われるラーメン業界で毎日平均1000杯以上の売り上げを誇るなど、逸話を上げればキリがない。
「吉村家」は弟子入りも受け付けており、これまでに数百人以上もの人が門を叩いたという。
「昔の吉村家」という面白い動画があったのでご紹介しておこう。前半を見るだけで「吉村家」の凄さが伝わるはずだ。
「吉村家 修業」という動画もインパクトがあり面白かった。
現在も行列が途切れない店として健在
「吉村家」は創業地の新杉田から横浜市西区に店舗を移し、現在も営業中だ。人気は衰えず、毎日平均1500もの人が訪れているとか。
外観 | Googleマップより引用 |
住所 | 神奈川県横浜市西区南幸2丁目12−6 |
電話番号 | 045-322-9988 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) |
URL | 公式ホームページ |
正統な”家系ラーメン”皆伝書がある
画像:吉村家公式ホームページより引用
冒頭では”家系”には様々な定義が存在するとお伝えしたが、吉村家が定める正式な「家系皆伝」というものが存在する。
これは世に言う「直系店舗」と吉村家から認められた店舗のみに送られる称号で、厳しい規定が定められているそうだ。
ちなみに2019年現在、吉村家の直系店舗として認められているのは
- 杉田家(横浜・千葉)
- はじめ家(富山)
- 厚木家(神奈川県厚木市)
- 上越家(新潟)
- 高松家(香川)
- 末廣家(横浜)
以上の6店のみ。
画像:吉村家公式ホームページより引用
まとめ
福岡の家系ラーメン特集、いかがだっただろうか?
ほとんど豚骨が主流だった福岡のラーメン事情だが、ここ数年で状況は大きく変わり、色々なスタイルのラーメン店が増えてきた。
これからもバラエティ豊かなラーメン店が生まれるであろう中、我が「恭や」も一切手を抜かず、正々堂々と凌ぎを削って進化を続けて行くつもりである。
……
最後になりましたが、いつも利用してくださり本当にありがとうございます!
これからもご愛顧をよろしくお願いいたします。
「ブログ見たよ~」と話しかけていただければ何かサービスさせてもらうので、ご来店の際はぜひ気軽に話しかけてくださいませ。
一緒に働く仲間も大募集中だぞ!
恭や 博多本店
福岡県福岡市博多区中洲2-1-11プレイスポットしんばしビル
TEL:092-262-7111
営業時間:21:00~7:00(年中無休)
地下鉄中州川端駅徒歩5分中洲川端駅から413m
恭や 郡元店
鹿児島県鹿児島市郡元1-3-3
TEL:099-801-9008
営業時間:11:30~15:00 18:00~23:30(不定休)
市電唐湊電停前唐湊駅から24m
恭や 小戸店
福岡県福岡市西区小戸4丁目3−39 プチポルト小戸 一階
TEL:092-834-2658
営業時間:11:00~23:00(22:30LO)(不定休)|駐車場2台
福岡市地下鉄空港線 姪浜駅 徒歩12分