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「恭や」のラーメンは果たして”家系”なのかと言われたら…
2019年4月11日

店主ブログ

こんにちは「恭や」店主の恭之介です。いつもお店やホームページに遊びに来てくださり、本当にありがとうございます!

ブログを始めてはや半年。「恭や」のページを見に来てくれる人も少しずつ増え、もっと頑張らんといかんなぁと思う今日この頃です。

いやぁ、インターネットってすごいですね。何でも分かりますね。

ブログを始めてネットを使う機会が増えたんですが、どのお店も情報や口コミなんてあっという間に分かっちゃうんですね。今更なんですが、ネットのすごさを実感していますw

自分たちの口コミや評判なんかも分かっちゃって、落ち込む時もあるんですけどw⇛猛省する口コミの多さに唖然

今日は、ネットでもお店でも、日頃からたまに言われる僕たち「恭や」のラーメンについての話をさせてもらおうと思います。ズバリ「恭やのラーメンは”家系”なのか」という事について。

今までは、そういう意見を耳にしてもしっかりお答えできる場が無かったんですが、ようやくブログにも慣れてきたので。

店主
一生懸命語るので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです! 

あ、僕PCをほとんど使いこなせないんで、語った言葉を実際に文章にしてくれるのはスタッフなんですがw

「恭や」のラーメンって”家系”じゃなくない?

吹き出し 男②
「恭や」のラーメンって家系じゃなくない?
吹き出し(伝助)4-min
正統派の家系の店には到底及ばないね。家系にするならするで、もう少し路線をはっきりさせればいいのに。
吹き出し(女性)4
家系にはあるまじき細麺。スープも家系にしてはキレがない。これを家系とは呼べないんじゃないか。

こういう意見、いただくこと多いんです。

紛らわしくて本当にスミマセン。

確かにウチのラーメンは「ノリ」「うずらの卵」「ホウレン草」「鶏油」を使った、家系をイメージさせてしまっても仕方がないルックスなんですが…

なんとか「自分たちのラーメン」「恭や系と呼んでもらえるラーメン」を提供することが出来ないかと、試行錯誤を続けているんです。

でも、紛らわしい見た目ですよね…

自分でもそう思う事はありますし、上のような言葉をいただく事も仕方がないとも思っています。それでも敢えて今のスタイルを続けている理由を、少し語らせてください。

ラーメン屋を始めるキッカケは”家系”でした…

僕がラーメン屋を本気でやっていこうと志したのは21歳の頃。それまで夢を追っていた音楽で限界を感じ、焦りを感じながら過ごしていた時でした。

「自分には、誰かを喜ばせる仕事なんてできないかもしれない」

「それでも進んで行くしかない。しっかり働かなければ」

と、毎日悩みながら過ごしていました。

「中洲 とうや」で受けた衝撃

そんな時、たまたま食べたラーメンに衝撃を受けたんです。

「こんなにうまいラーメンがあるのか」と感動したことを今でも覚えています。美味しいってすごいな、と思いました。

なぜかその一杯で色んな悩みが吹っ飛んだんです。「たった一杯でこんなに人の心を動かせるって凄いな」「ラーメンって凄いな」と思いながら何度も通いました。

気がついたらそのお店でアルバイトを始めていました。

本気でラーメンと向き合うようになっていました。

いつの間にか「人を感動させられるラーメンを作りたい」という事が新たな目標になってたんです。

その時に衝撃を受けそれ以来お世話になっていたのが、今は無き「中洲らーめん とうや」という”家系”ラーメンのお店でした。

ですので、僕のラーメン道の原点は「家系ラーメン」です。

店主
家系ラーメンとは、横浜発祥の醤油とんこつベース・太めの麺、ホウレンソウ・チャーシュー・海苔トッピングスタイルのラーメンを指します。
「吉村家」というラーメン店がルーツで、このスタイルのラーメンを提供する店の屋号には「〇〇家」と付いている事が多い事から”家系”と呼ばれるようになりました。
屋号の時は「〇〇や」、そうじゃない時は「いえけい」と発音します。

僕の修行時代の話を以前スタッフが記事にしてくれたので、よかったらこの記事もご覧ください⇛「入船食堂」絶品家系ラーメン

大まかな僕のプロフィールは「恭やのこだわり」にも載せとります

納得して出せるラーメンを目指して試行錯誤

恭やNOT家系 スープ

原点は”家系”ラーメンなんですが「自分の店を持つ」と決めてからは、自分にしか作れないオリジナルのラーメンを生み出そうと試行錯誤を続けました。

家系ラーメンで学んだ濃厚な味わい。豚骨と濃い口醤油を合わせることで生まれるコク。「鶏油」やスープとよく合う具材のバランス。

原点で学んだ良い所を活かしつつ、僕だから知っている「博多や九州の美味しさとのハイブリッド」が出来ないかと色々研究してみたんです。

「とうや」の営業が終わった後に調理場を借り、よく泊りがけでスープを作らせてもらいました。

時間をかけて炊いたスープをダメにする事なんて何度も。2日かけて作ったスープを捨てなきゃいけなかった時の悔しさなんて、今でも覚えています。

豚骨の部位や炊き出し方はもちろん、下処理の仕方から、作った後のスープの処理の仕方も、何度も何度も試しました。

「恭や系」と呼ばれるラーメンを

恭やNOT家系 恭や系

こうやって出来たのが「恭や」のラーメンです。

博多で出しても恥ずかしくない豚骨スープ。絶対に手が抜けない所なので…値段が高く扱い方も難しい豚の頭を使い、手間がかかる独自の炊き方で毎日作ってます。

カエシは九州の甘い醤油。ラーメンに甘いタレは相性が悪いと言われるんですが、どうしても九州の醤油を使いたくて。魅力を知ってもらいたくて。無数の組み合わせを試し、納得できる配合を見つけました。

全ての素材を、細麺にも太めのちぢれ麺にも合う最適なバランスで。

原点は”家系”ラーメンではありますが、博多・九州の旨さをかけ合わせ、どこにもない「我流」のラーメンを。

いつの日か「恭や系」と認めてもらえるように…

今でも毎日微調整を繰り返しながら「人に感動してもらえるラーメン作り」を追求しています。

さいごに

恭やNOT家系 仕込み

長文を最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

僕たちのラーメンは”家系”と言うよりも”恭や系”!

スタッフと共に、毎日気持ちを込めてラーメンを作っていますが「おいしかった」の一言に本当に力をもらっています。いつもありがとうございます!

まだまだ課題や、やるべき事は沢山ありますが「感動してもらえる美味しさ」を日々追求して頑張るので、これからもどうぞよろしくお願いします。

お店に来てくれる時は「ブログ見たよ~、恭や系のラーメン一杯ちょーだい」と話しかけてくれたら何かサービスさせてもらうので、是非お声掛けくださいね♪

一緒に働く仲間も大募集中です!

恭や 博多本店

福岡県福岡市博多区中洲2-1-11プレイスポットしんばしビル
TEL:092-262-7111
営業時間:21:00~7:00(年中無休)

地下鉄中州川端駅徒歩5分中洲川端駅から413m

恭や  郡元店

鹿児島県鹿児島市郡元1-3-3
TEL:099-801-9008
営業時間:11:30~15:00 18:00~23:30(不定休)

市電唐湊電停前唐湊駅から24m

恭や 小戸店

福岡県福岡市西区小戸4丁目3−39 プチポルト小戸 一階
TEL:092-834-2658
営業時間:11:00~23:00(22:30LO)(不定休)|駐車場2台

福岡市地下鉄空港線 姪浜駅 徒歩12分